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フォークリフトに保険は必要?リース契約の保険は?

2025年1月2日

フォークリフトは物流業務においてなくてはならない存在ですが、フォークリフトによる事故や災害のリスクは常に考えておく必要があり、フォークリフトのリスクに備えるという意味でも保険のあり方は重要です。

本記事では、フォークリフトの保険加入の義務や、保険の種類、リース時の保険の在り方などについて解説していきます。 

フォークリフトは保険に加入しないといけない?

フォークリフトは自動車と同じ扱いになるので、事故が発生した場合は、一般の自動車と同様に自動車保険の対象になります。

一般の自動車の場合、自賠責保険への加入が義務付けされていますが、フォークリフトの場合は状況によって義務付けされているかそうでないかが異なります。

自賠責保険とは?

自賠責保険とは、交通事故の加害者から被害者への損害賠償を補填する保険制度のことで、一般的に自動車やバイクで加入が義務付けされている保険として知られています。

保険の主な補償内容は以下の通りです。

  • 人身事故による対人損害賠償
  • 日常生活動作において介護が必要な方の介護料の支援
  •  重度の後遺障害の方々の治療を専門とする病院の運営

交通事故だけではなく、寝たきりや車いすの利用といった日常生活動作において介護が必要とされる人への支援なども保険の対象となります。

道路を走行する場合は必ず自賠責保険に加入

フォークリフトがナンバープレートを付けて道路を走行する場合、自賠責保険への加入が義務付けされています。

自賠責保険への加入は、自動車やバイクだけでなく道路を走行するナンバーが付いた乗り物全てが、自動車損害賠償保障法という法律の対象になり、この法律の対象になる場合、自賠責保険への加入が義務付けされます。

フォークリフトもナンバープレートを付けて道路を走行する場合は、この自動車損害賠償保障法の対象となるため、自賠責保険への加入が義務となっています。

構内専用の場合は不要だが事故が発生するケースも

基本的にナンバープレートの付いていないフォークリフトを構内で利用する場合は、自賠責保険への加入は義務付けされておらず、必要な場合は任意で加入する流れになります。

自賠責保険への加入は任意となりますが、仮に構内でフォークリフトを使って作業中に人を轢いてしまった場合は、自動車扱いとなるフォークリフトでの事故になるので、その場合は自動車保険の対象となります。

よって、ナンバープレートのないフォークリフトを構内のみで使う場合であっても、フォークリフトを使っている以上、事故につながるリスクを完全に排除することはできないので、任意であっても自賠責保険へ加入しておくことはマストだといえるでしょう。

対物損害及びフォークリフト自体の損害は?

自賠責保険は人身事故に対しての保険制度ですが、フォークリフトを使っている以上、物損に対してのリスクはぬぐい切れません。

フォークリフトによる物損事故では主に以下のようなパターンがあります。

  •  構内の建物や施設、設備や機械などの破損
  •  保管している商品の破損
  •  事故や災害によるフォークリフトの破損

これら物損事故の場合、基本的には自動車保険の対象外となるので、自賠責保険とは別の保険でカバーする必要があります。

火災保険

例えば、フォークリフトの爪で壁に穴を空けてしまった場合などは、構内の建物や施設、設備や機械を破損にあたるので、この場合は火災保険が対象となります。

火災保険とは、火災や風水災などの自然災害、盗難などによって建物や家財に生じた損害を補償する保険であり、火災保険では「建物や家財に発生した直接的な損害」は補償対象になるので、フォークリフトの爪で壁に穴を空けてしまった場合は、直接的な損害にあたるので火災保険の対象になります。

動産総合保険

動産総合保険とは、事業用の什器や備品、機械、器具、商品、個人所有のカメラや楽器などの動産を対象とした保険で、火災や災害、天候的な災害、盗難や破損、水漏れなど、幅広いリスクに対応できる保険でもあります。

フォークリフトは、商品をパレットにまとめて荷運びすることが多いので、荷崩れやバランス崩れで商品が落下してしまうといったケースも多いです。

このように、自社の財産に破損や汚損があった場合を対象に補償を受けられるのが動産総合保険の対象となります。

自賠責保険未加入の場合は罰則が科せられる

ナンバープレートが付いたフォークリフトで自賠責保険に未加入で道路を走行した場合、または、自賠責保険の証明書を所持していない場合は、罰則が科せられるので注意が必要です。

罰則の内容は、1年以下の懲役または、50万円以下の罰金と、非常に重い内容になっていているので、ナンバープレートが付いたフォークリフトで道路を走行する場合は、必ず自賠責保険に加入し、自賠責保険の証明書を所持するようにしましょう。

自賠責保険にも上限がある

自賠責保険は人身事故に対して補償する保険ではありますが、補償にも上限が設けられています。

  •  ケガをさせた場合:120万円まで
  •  死亡させた場合:1200万円まで

このように補償額に上限が設けられており、事故の状況や度合いによってはこの上限額でまかないきれないケースもあります。

自動車やバイクの場合、自賠責保険とは別で自動車保険いわゆる任意保険へ加入することがあり、任意保険は自賠責保険でまかないきれない場合に補償額をカバーしてくれ、フォークリフトにおいても任意保険があります。

ただ、任意保険は自賠責保険に入っていることを前提にした保険であるので、仮に自賠責保険に加入しておらず事故が発生した場合は、自賠責保険分の補償額を負担する可能性があるので注意しましょう。 

リースの場合、保険はどうなる?

フォークリフトを自社で購入した場合、自賠責保険に加入することが義務付けされていますが、リースでフォークリフトを利用する場合、保険の在り方についてしっかりと確認する必要があります。

リース会社が加入代行している場合がある

フォークリフトをレンタルする場合、レンタル会社が自賠責保険に加入しているケースが多いですが、リースにおいても月額の利用料に自賠責保険の料金が含まれていることが一般的です。

ですが、任意保険に関しては特に義務付けされているわけではないので、リース会社があえて保険に加入する必要もないため、必要であればユーザー側が任意保険に加入しなければなりません。リース会社によっては、面倒な保険の手続きを代行してくれるサービスもあります。

ただ、リース会社が提携している保険や、これまでに加入していた保険などは利用できるため、リースでフォークリフトを利用する際は、リース会社に対して保険に関する情報を必ず確認するようにしましょう。 

フォークリフトのリースは三田産機株式会社に!

本記事では、フォークリフトの保険加入の義務や、保険の種類、リース時の保険の在り方などについて解説しました。

フォークリフトのリスクを考えた場合、自賠責保険への加入に加えて、任意保険や物損に関する保険への加入もリスクをより抑える意味でも得策だといえるでしょう。

フォークリフトをリースで利用する場合でもそれは同じで、リースでフォークリフトを利用する場合は、しっかりと保険に対応してくれるリース会社を選ぶことが重要です。

フォークリフトの販売や、リース・レンタルまで幅広くサービスを展開している三田産機株式会社では各種フォークリフトを新車・中古車問わず取り揃えており、フォークリフトの法定点検はもちろん、修理やメンテナンスの相談や実施も提供しており、保険への相談も気軽に行えます。

扱うフォークリフトも、バッテリーフォークリフトは、カウンタータイプ・リーチタイプ・ラックフォークタイプ、更には無人フォークリフトまで取り扱っており、車種も幅広く取り扱っているので、あらゆる用途に対応可能で、フォークリフトに関するサービスの実績も十分です。